明日で札幌XENONが4周年を迎えます。
私が4年前に描いたビジョンを支えてくださるお客様、出演者様、イベント主催者様、スタッフの方々。札幌のライブハウス、ライブバーのオーナー様。
XENONは、皆さまの温かい気持ちや支えがあって、運営し続けることができております。心の底から感謝しております。
思い返せば4年前、音楽を「誰もが来やすく演りやすく負担なく」末永く楽しめる空間を作ろうと、札幌には無い何から何まで安く負担無く楽しめる新たなシステムの音楽スペース作りを想像し、実際行動に移して作った空間がXENONです。
2015年8月1日、右も左もわからない状況からライブハウスに必要な機材や照明、配線工事のほとんどを業者を使わず私一人で着手した為、当初の10月1日オープン日に間に合わず、1カ月伸ばしたため1カ月分の家賃が丸まま赤字になってしまい当初から苦労したのを覚えております。
ただ、そのお金で業者を雇えばよかったのかなとも思いますが、あの頃実践で学んだ技術は今も音響や照明の緊急なトラブルにも対応できています。
自分の知らない分野を実践を通して学ぶことの重要性を知りました。また、一人でコツコツやってきた思い入れのある空間です。
その後、4年前の11月1日オープンはしたものの順風満帆には進まず、
XENONの知名度が無いためイベントがあまり入らず赤字続きのまま8か月間ほどは店長のKAHOさんとXENONでバー営業を深夜2時頃まで毎日休みなくしておりました。休みなく8カ月間毎日働き通しでした。肉体的にも精神的にも大変な状況が続きましたが、先を信じ続けて今があります。
また当初は、経営のほうも新規参入ということもあってか親切にしてくださる方々が大半でしたが、逆に流言を流されたり根拠の無い悪い噂話などを盛ってきたりする人もおり、私もKAHOさんも「自分達なりに良いと思うことをしているのにどうしてこうなるんだろう」と泣きそうになりながらも、いつかそういう人達も仲間になってくれると信じて、何も言わず続けてきた結果そう言っていた方々も含め多くの共感・共鳴してくださる仲間ができ今があります。
そういった状況の中、KAHOさんが作った曲に「戦う人」という曲があります。
KAHOさんがXENONやオーナーの自分を支える応援歌としてこの歌詞にあります。
この歌詞の「キミ」は全て「XENON」なのかなと今思い返します。
「戦う人」
作詞:KAHO 作曲:KAHO
世の中は実に生きづらい制御されてる
枠からハミ出ようとする者みんなに嫌われる
最近、笑えてますか、時々不安になります
今は難しくてもいつかその時はくる
世界中が敵になっても僕がいるよなんて
大事なモノ守るために犠牲気にしないキミを
支えると大きい声で言いたい
前を見つめその瞳はキラキラと
輝いて僕もキミの信じるモノを信じて
キミの世界を見たいと思うんだ
そんな硬い鎧着て身軽に生きられない
あなたも守るもののために走り廻るんでしょう
枠の中で生きる人も両側から迫りくる壁に
押しつぶされないように必死に戦っている
派手な服を着てるからって悪い人と決まらない
自分を信じてあげなくって
一人になった時にあいつの手を振り払って
声をかけてくれた人と一緒に立ち上がるんだ
キミの笑顔は晴れた空によく似合うから「笑って」
太陽に目を細めた温かい風につつまれて深呼吸して
遠くで誰かの歌う声がしたんだ
だから僕は世界中が敵になっても
僕がいるよなんて大事なもの守るために
犠牲気にしないキミを支えると大きい声で言いたい
キミの声が枯れてしまったら
僕が一緒に歌うよ必ずキミの願うことは叶うから
キミの信じた世界を
私達は音楽を札幌で「誰もが来やすく演りやすく負担なく」末永く楽しめる空間を作ろうという絵を描き、綺麗ごと無しにそのビジョンを創造してみようと思ったんです。
ずっと前から言ってることの一つに私はお客さんをお客さんと思えず、失礼な話なのかもしれませんが声をかけてくれた人やXENONに来てくださる人は「仲間」という感覚になるんです。
XENONが目指すビジョンに共感してあげてもいいよって言ってくれてる気がして、そういう繋がりを大事にしたいなって、日々思ってこういうことを続けてます。
明日で4年が経ちます。みなさんいつもありがとうございます。
日々、学び精進してまいります。今後とも宜しくお願いいたします。
2019.10.31
XENON 代表 野村幸宏